刺青(タトゥー)の除去をクリニックで受ける場合、保険が使えますか?
というお問い合わせをいただくことがあります。
当院は医療機関なのでもちろん病気やケガの治療には保険が使えるのですが、
刺青の除去については保険適用外です。
健康保険は本来、病気やケガなど本人の不可抗力によって起きてしまった疾病を
治療する際にその費用を支えるという目的のものです。
お金がないことを理由に医療による手当を受けることができず重症化したり
命を落としてしまったりすることが多かった時代の反省も込めて整備された、
社会保障制度です。
刺青は自分の意思で入れるものであり、それを消したいといっても
自己責任なので自由診療(保険適用外の治療)となります。
当院では費用面についても明瞭化やできるだけ負担を少なくできるような工夫を
していますが、それでも「高い」と感じる方はおられるでしょう。
刺青を入れる時も決してお安くはなかったはずなので、
消す時もお金がかかるという印象をお持ちかも知れません。
ただし、これには例外もあります。それは鉛筆が刺さってしまって色素が
皮膚内に沈着してしまったケースや、道路でケガをしてアスファルトの色が
ついてしまった場合など、不可抗力によるケガのケースです。
こういった場合は通常のケガのように保険が適用される場合もあります。
刺青とは全く別次元の治療なのでそういった事例は少ないですが、
保険適用と適用外の境界線はそこにあるということを
認識していただければと思います。