国際美容外科学会が2016年に実施した刺青除去手術についての調査結果によると、
日本は世界で2番目に刺青除去手術件数の多い国としてランクインしました。
本職を通じて実感することとして刺青の除去を希望される方がとても多いので、
この2位というランキングにはあまり違和感はありません。
一時期の流行で刺青を入れる人が爆発的に増えたものの、社会的な逆風を感じて
消したいと思う人が多いという事情を考えると日本が「刺青除去大国」です。
さて、日本が2位ということでそれを上回る1位はどこだと思われますでしょうか。
答えは、インドです。
アメリカやヨーロッパの国ではないかと思われた方も多いかも知れませんが、
インドという少々意外な国が1位となっています。
インドはそもそも人口が多いので絶対数が多いという事情も
あるかも知れませんが。
ちなみに、1位のインドは年間の22860件、
そして2位の日本は20150件ということで、実は1位と2位は肉迫しています。
3位にランクインしているのがアメリカで14124件なので、
やはり1位と2位の件数の多さが突出しています。
なお、4位以下はイタリア、台湾、メキシコ、ブラジル・・・と続いていきます。
ここで注目したいのは、台湾です。
台湾ではとかく日本で流行ったものが流行りやすい傾向があると
言われていますが、もしかすると刺青についても同じことが
言えるのかも知れません。
ただ、社会的な刺青への認識という意味では日本よりも寛容なイメージが
あるので、日本と4倍近くの件数差があるのはその差かも知れません。
2016年の20159件という、日本で1年間に行われた刺青除去手術の件数に
どんな意味があるのかを考えてみました。
単純に365日で割り算をすると、毎日55件以上の手術が
行われている計算になります。
年末年始や色々な休暇を除くと1日当たりの件数はもっと多くなるでしょう。
刺青を入れていない人にとっては他人事だと思いますが、
これだけ多くの人が刺青の除去を実行に移しているということは、
手術に至らなくても何らかの方法で消そうとしていたり、
消したいと思っていてもまだ躊躇している人が相当数いることが
浮かび上がってきます。